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〜 創想雑誌 〜
−>>2015/05/13/(Wed) 今になっての G20。
- 前回のエントリーで「無人の引きカメ」をどうするべきか考えて行く――としたが、今回はその続きである。
4月上旬。
友人の結婚式に呼ばれ、今回も例に漏れず撮影を頼まれた。
HM650を2台と引きカメ1台の有人2+無人1の体制を組むことにした。
今回の引きカメは民生用ビデオカメラを使おうと考えていた。
今までの結婚式でもその様にしていて、いつもは会社の後輩のI君のカメラを借りていたのだが、毎度毎度貸してもらうのも手間であるし、画質的にも必ずしも満足できないようになってきたので、今回から自前で民生カメラを用意することにした。
………が、私が動き出すのが遅くて「そういえば引きカメ買ってないや」と焦り始めたのが結婚式の2日前の深夜。
その時分からネット通販で発注しても当日には配送が間に合わないので、カメラの選定だけをネットの情報を元に行い、翌日にヨドバシカメラの店頭で購入することにした。
さて、“引きカメ”として使うビデオカメラの要件である。
・安価である事(10万円以下が目安)
・小型である事
・低照度に強い事
・広角寄りのレンズである事。
・マニュアル設定がある程度できる事
これらが、最低限の満たすべき仕様だった。
最初は、SONY製カメラから検討を始めたが、適当なカメラが無い。
この時期に購入するカメラなので 4K対応の物も考えたが、兎に角カメラが暗い。
最新の FDR-AXP35 で、HDスタンダード時:6lux(シャッタースピード1/60秒)。
ある程度明るいカメラとなると、
FDR-AX100 HDスタンダード時:3lux(シャッタースピード1/60秒)
HDR-CX900 HDスタンダード時:3lux(シャッタースピード1/60秒)
などが、考えられたが、AX100は予算オーバー、CX900も価格的には手を出せない事はなかったが、そもそも販売終了品でヨドバシカメラでは既に扱っていなかった。
その他 Panasonic WX970M も魅力的に映ったが、HD撮影モード時の焦点距離が 37.0mm 〜 と狭いのが気になった。
その中で辿り着いたのが Canon iVIS HF G20 だ。
先に検討した SONY や Panasonic機と比べると、最新機種でもなんでも無い。
発売日は、2013年2月。
2年以上前の機種である。
しかしながら、Canon の家庭用ビデオカメラのラインナップ上では、未だにフラグシップ機だ。
実に地味なカメラで、1080 60p 未対応、Wifi/NFC未対応、光学10倍ズーム、207万画素CMOS、もちろん4K未対応と、今やパッとしない機種である。
が、そんな事よりも基本的なスペックがしっかりしている事に感心した。
HF G20 は、Canon の業務用ビデオカメラの XFシリーズと同じ 1/3インチ207万画素の「HD CMOS PRO」を搭載。
フルHD分の画素数しか無いと言うことは、明るいカメラになり得るという事だ。
スペック表によると、最低撮影照度は約1.2ルクス(シャッタースピード1/30秒)。1/60で考えると 約2.4ルクスほどになるはずで、これは HVR-Z5J よりも明るい計算になる。
勿論、スペック表上の数字なので鵜呑みにしてはダメだが、十分期待できる数字だ。
レンズは光学10倍だが、そもそも“引きカメ”用なので高倍率は必要ない。
寧ろ引き尻のほうが問題で、ワイド端は 30.4mm とギリギリ及第点。同時期に、SONYがHDR-PJ790Vなどで 26.0mm〜を実現していることを考えると、物足りなさは否めない。
この点はワイコンで補う必要があるが、例え SONY の 26.0mmでも会場全景を収めるには足りないので、いずれにせよワイコン併用となるのだ。
その他、8枚羽根による虹彩アイリスの採用や、自動制御のグラデーションNDフィルター内蔵などカメラとしての基礎体力が素晴らしい。
もともと前機種の HF G10 が、上位の業務用ビデオカメラ譲りの画質と機能で人気があり、それをブラッシュアップした形がこの HF G20 である。
そのため、HF G20 も“プロ仕様”とアマチュア向け雑誌が書き立てるようなマニュアル設定機能が豊富だったりする。
無論「マニュアル設定が機能的に可能である事」と「現場でマニュアル操作で撮影できる事」……の間には大きな違いがあるのだが、少なくとも設定可能である事は重要だ。
実際、機能的には十分なマニュアル設定が搭載されている。
アイリスとゲイン設定は分かれており、個別に設定可能。アイリスは F値が表示され、ゲインも 0dbから1db刻みで24db以上まで設定できる。(ゲインは表示上24dbの次がMAXと表示され、しかも24からMAXへの変化が+1db以上明るくなる具合なので、最高ゲイン値は不明)
シャッタースピード固定は勿論、ホワイトバランスもプッシュオートによるメモリが2個と「太陽光」「日陰」「くもり」「蛍光灯」「蛍光灯H」「電球」といった豊富なプリセット以外にも「色温度」による設定も可能で、2000K〜15000Kまでを100K単位で指定できる。
この辺りは、全く以て「プロ仕様」だ。
また、オート露出設定でも、ゲインアップの上限を指定できるなど、意図しないノイズ増加を避けられる。
基本的に無人のアイリスオートで運用する事になる HF G20 だが、アイリス以外は任意にコントロール(固定)したいので、シャッタースピード・ゲイン・ホワイトバランスの設定が細かく行えることは重要だ。
その他、ゼブラやピーキング表示、波形にフォーカスアシスト機能などなど「このクラスでこの機能必要なのかよ?」と思うぐらいしっかりと業務用っぽい機能を搭載している。
詳しい使い勝手や画質などに関しては、発売からこの2年余りの間に色々なBlogやメディアでレビューされているので、そちらを参考にして頂きたい。
しかし、何故購入したのは G20 なのか? 何故 G20 止まりなのか?
同じ様なクラスなら業務用ラインナップで XA20/25 がある訳で、こちらは 60p対応だったり 26.8mmのワイド端だったり、XLR入力対応だったり、XA25に限れば HD-SDIアウトもある!
<左:XA20 / 右:XA25>
でも、G20 を私は選んだ。
バジェットの問題も大きいが、何よりも XA20/25だと「サブカメラ」になってしまう。
今回欲しかったのは「サブカメラ」では無くて「捨てカメラ」であって、とにかく無人で放ったらかしにして、ちゃんと撮れていれば良いというカメラだ。
ハンドリングの良い多機能なカメラを求めていたわけでは無く、謂わば HF G20 は GoPro HERO と同じ役割を……だだし、高い信頼性を持って実行してくれれば良かったのである。
そうなった場合、XA20などでは役不足となってしまうのだ。
そしてやっぱり予算が無かったのだ……衝動買いみたなもんだし。
理想的には、HF G30 だろうなと、後から考えると思う。
最初に書いたように、Canon の民生用ビデオカメラのラインナップのフラグシップは HF G20 だ。 HF G30 というモデルは無い。
が、それは日本国内の話で、海外に目を移せば HF G30 というモデルが発売されている。
実はこれは、XA20/25 の民生版モデルなのだ。
<国内未発表の Canon VIXIA HF G30>
G30 と XA20 は見た目は同じで、別売りのXLRユニットに対応するかどうかぐらいの違いと、内部の設定メニュー(TCとか?)だろう。
民生機のラインナップで、2013年発売の商品として日本の店頭に並んでいれば、現時点での実売は10万円前後と、かなりお買い得なカメラになっていたかも知れない。
が、残念ながらキャノンは日本の民生ビデオカメラ市場の低迷から、このラインナップを家庭用として出すことは見合わせたと言える。
一方で、一眼カメラ動画にマーケットを集中させた時期だった。
今回、Canon iVIS HF G20 の購入は、私にとって実に15年ぶりの民生ビデオカメラとなった。
その15年前に購入したビデオカメラも DCR-VX2000 で、さらにその1年前に購入したのは DCR-TRV900 となるので、一般向けという点ではもっと以前まで遡る必要がありそうだが…。
HF G20 は、私の中の“割り切り”と“譲れない機能”の折衷機である。
ある意味ニッチな選択であり、今となっては万人受けするカメラでは無いのだが、使い方をしっかりと限定できれば、G20はまだまだ良いカメラであると思う。
追記:HF G20 向けのワイコン比較テストやってます。
http://next-zero.com/Lib/G20-widecon/
※本日の、推奨物欲。
−>>2015/05/15/(Fri) G20なワイコン。
-
Canon iVIS HF G20 を購入した際に、同時購入する必要があったのが、大容量バッテリーとワイコンだ。
大容量バッテリーは、Canon純正“BP-828”を2個購入。
充電は、カメラでの本体充電が出来るが、満充電まで非常に時間が掛かるので、後日に充電速度の速い純正チャージャーの“CG-800D”を買い足している。
そして、ワイコンだ。
結婚式場やイベント会場の「ドン引き」の画が欲しいので兎に角も引きたい。
Canon 純正の G20専用ワイコン“WD-H58W”は、取り付けた状態の映像も大変に綺麗で、マスターレンズに劣らぬクオリティー。
が、x0.8 と引きは弱い。
で、ヨドバシカメラでの店頭購入時に検討したのが、x0.7 の倍率を持つ Raynox“HD-7000PRO”であった。
念のため、実際に G20 に店頭で取り付けてチェックした。
0.7倍の引き度合は大きく、やはりこれぐらいの倍率が最低限必要と認識。
が、周辺収差が結構出ている感じ……。
引けずに綺麗な “WD-H58W”か、引けて収差な“HD-7000PRO”か……。
散々悩んだ挙げ句、“HD-7000PRO”を購入。
そもそも引けないとワイコンを買う意味が無い。
で、翌日の結婚式で使用してみると………「なんじゃこりゃ…」
うん、周辺収差がヒドイのは認識してたけど、これはヒドイな。ドイヒ〜だな…。
四隅が……ならまだしも、フレームの両側も浸蝕されて、客席に影響してるし……orz
<詳細はレポートにて:http://next-zero.com/Lib/G20-widecon/>
う〜ん、もう使う機会無いかな…このワイコンは。
ということで、寿命1日限りで終わった“HD-7000PRO”。
さようなら。
取り敢えず、入り用な前日にバタバタと購入したのが全ての原因。
私が悪いのです。
真面目にワイコンを考えましょう。
ということで、ワイコン探しの旅が始まります。
そうだ、0.7倍級なら Zunow“WHV-075”を持ってるじゃないか?
ということで、引き出しをゴソゴソ探すと、発見。
SONY HVR-S270J を付属レンズで運用していた際に併用していたワイコンだ。
今は、S270J が FUJINON XT17s×4.5BRM での運用に移ってしまったので、此処近年は箪笥の肥やしだった。
で、G20に付けてみると、なかなか良い具合?
少なくとも“HD-7000PRO”よりは収差はマシに見える。
が、引き尻はちょっと弱いかな? x0.75だし。
<Zunow“WHV-075” + ENGレンズ用フード>
で、いつもの日課でヨドバシカメラに行くと、Canonビデオカメラの棚に純正ワイコンの“WD-H58W”が美しく鎮座している。
レンズは小さくてハンドリングは良さそうだし、何より画質が良い。
引きカメ用途には使えないけど、G20の標準のワイド端 30.4mm は矢張りモノ足りないので、ワイコン常用は必須かな…。
ということで、気が付けば(?)“WD-H58W”をお買い上げ。
フードも付属していて取り付けた際の見栄えも良い。
日頃仕様のワイコンとして“WD-H58W”は、必須だったのだ。
――で、数日後。
「結局、イベント引きカメ用のワイコンは、どうするんだ……orz」
本題が解決していない事に気が付く。
良いレンズがある事は、知っていた。
Raynox“HDP-5072EX”。
倍率 x0.5 のセミフィッシュアイレンズだ。
が……そこそこ良い値段がする。
53,000円ほど。
7万円そこそこのカメラに5万円のレンズかぁ〜、と多少の逡巡。
色々なレビューをチェックしながら画質を確認。
このレンズ、かなり綺麗。
そして、いつもの日課でヨドバシカメラに立ち寄る。
「G20用のカメラバッグを買っておかないと…」
そう言い聞かせてカメラ用品売り場へ。
カメラバッグの予算は5千円前後。
「ここで5万円の買い物したら、ヨドバシポイントで5千円分! カメラバッグ買えるじゃん!」
どうも、素晴らしい計算が頭で閃いたらしく、バッグを買う前にビデオカメラ売り場へ。
「コレ下さい」
と、Raynox“HDP-5072EX”を店頭でご購入。
こうして、無事にカメラバッグをポイントだけで購入できたのでありました。
めでたしめでたし。
……………orz
結局、最初から Raynox“HDP-5072EX”買ってりゃ、それだけの出費で済んだのかもよ?
Raynox“HD-7000PRO” = ¥22,610
Canon“WD-H58W”= ¥38,430
Raynox“HDP-5072EX”=¥52,840
最初の2つで“HDP-5072EX”買えるじゃん…。
ワイコン探しの旅だけで、11万円以上散財……orz
おかしいな……。
とりえず、Raynox“HD-7000PRO”はお払い箱にして、Canon“WD-H58W”と Raynox“HDP-5072EX”で、標準装備を組むことに決定。
購入したカメラバッグに、カメラ本体・ワイコン2つ・バッテリー・充電器・ACアダプタを全て入れても、このサイズ!!
「小さいカメラって、楽しいな〜〜♪」っと、最近ちょっと HF G20 にハマってるのであった。
<屋外でも見やすい液晶モニタ>
※http://next-zero.com/Lib/G20-widecon/ :レポートページにて、画質評価付きの『Canon HF G20 ワイコン比較テスト』掲載中です!!
※なお、ワイコンの品質や性能は、取り付けるカメラによっても結果が変わります。
この結果は飽くまでも Canon HF G20 との組み合わせによるものです。他のカメラとの組み合わせではこの限りではありません。
※本日の、推奨物欲。
−>>2015/05/21/(Thu) うれしいオフ会。
- 本日は、前々から楽しみにしていた休み!
なんと今日は、当サイトの読者さんの“マメオ”さんに我が家に遊びに来て頂きました。
当Next-Zero.com は、今この創想雑誌を読んで下さっている多くの方々に支えられて、今日も続けることが出来でおります。本当にありがとうございます。
マメオさんも、創想雑誌のコメント欄で度々メッセージを下さっているお一人ですが、さらにご自身が使われなくなったリムーバブルHDD用のカートリッジケースを譲って下さったり、先日も「魔法少女まどか☆マギカ」の販促ポスターを譲って下さったりと、色々とお世話になりっぱなしです。
※参照:http://next-zero.com/ToppageCNT/sousou-zasshi/nicky.cgi?DT=20150316A#20150316A
マメオさん自身は、SONY DCR-VX2000を手にされた頃から当サイトをご利用頂いているらしく、過去やりとりしたメールを遡ってみると、当サイトの前身の「ACC総合サイト」の時代からご覧頂いているようで、2006年に初めてメールを頂きました。
それ以来、長いお付き合いをさせて頂いています。
ですが、多くの読者の皆様と同様に直接お会いしたことはなく、お互いの顔も知らぬまま、ネット中心のお付き合いを数年間させて頂いておりました。
そんな中、創想雑誌で「四月は君の嘘」のアニメネタを熱く私が語ったのを切っ掛けに、マメオさんが「君嘘」の原作マンガを手にされ、読破・号泣。
「アニメも見たくなりました」とコメントを下さったので、私が「うちで鑑賞会でもしましょうよ」と返事したことから、マメオさんに我が家に遊びに来ていただく話が進んで行きました。
私の4月の納品ラッシュと、お互いの休みの合い無さ加減で、言い出してから2ヶ月経過して漸く実現。
本日、遊びに来て頂きました!
<フィギュアに囲まれてしまったマメオさん。>
お昼丁度に合流して、最初はお互いの映像活動の話題。
マメオさんの最近の撮影の話や私のロケ現場の話、過去の作品を観たりして映像話に花が咲きます。
なお、お土産にビデ近さんのオリジナルビデオバッグとSONY のLバッテリーを頂戴してしまいました。
ありがとうございます、助かります!
そして夕方近くになって、やっと本題の「君嘘鑑賞会」。
折角なので、プロジェクターと7.1chサラウンドシステムを使って、ドップリと連続4話まで観て頂きました。
アニメ見て泣く男2人。
2人とも既に物語の結末を知っているので、最初の頃の話を観ても、その裏の事情や感情を読み取ってしまって、目から汗が……。
そして、アニメ版「君嘘」を名作に決定付けた“第四話「旅立ち」”を 100インチ7.1chで堪能するのは贅沢すぎます。
で、やっぱり泣く2人。
「君嘘」Blu-rayは、残念ながら音声はステレオ収録なので、AVアンプのDSPによる擬似サラウンド。
折角のサラウンドシステムなので、よりシステムの効果を実感して頂くために『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(3.33)』の冒頭シーン“US作戦パート”を鑑賞。
試聴中、マメオさんは終始前のめり。
10分ほどの試聴後……「別作品や…」と、普通にテレビ画面で観る『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』との迫力の違いに、圧倒されて続く言葉が無いようでした(満足
ちなみに、マメオさんは私の様な重度なアニメオタクではなく、偏見なく普通にアニメやマンガを楽しまれる方でした。
アニメのBlu-rayなどもあまり持っていないと仰ってましたが、しかし新海誠監督の「言の葉の庭」や、究極超人あ〜るのOVAをご存知だったりと、案外コアな作品も楽しまれているようです。
その後、我が家の機材を試したり、夕食を食べながらまた映像談義をしたりと夜遅くまでお付き合い頂きました。
本当に充実した一日と成りました。
また、遊びに来て頂く機会があればと思います。
ありがとうございました!
−>>2015/05/28/(Thu) Arduino在庫僅少。
- 「Arduino による自作LANCリモコン」の発表以来、ちょこちょこと製作オーダーを頂く。
※http://next-zero.com/Lib/LANC-RemCon/
当方の基本的なスタンスは、「製作に関する技術的情報は全てレポートで公開しているので自作して下さい」なのだが、オーダーを頂いた分に関してはユーザー別の仕様要求に応えて、カスタムメイドで製作している。
もともとは、JVC GY-HM650 をさらに使い易くするためのアイディアとして製作したリモコンなのだが、勿論 LANC制御に対応する機種であれば、使用可能だ。
最近では、BlackmagicDesignのカメラと併用されたり、JVC の 4Kカメラで利用があったりと、幅広く使って頂いている。
今月もご注文を頂いて、そのオーダーに沿ったリモコンを製作した。
カスタマイズできる部分はいくつかある。
・ボタンの機能割り当て
・ボタンの配置
・LANCケーブルの長さ
・LANC端子の形状(L型かストレートか)
他にもケースを変えたりボタン数を増やしたりもできなくはないが、標準仕様の範囲を超えるので、価格の上乗せなどは検討させてもらいたい。
製作工程上、一番手間が掛かるのがレギュレーター回路の製作で、省スペースの基板に数点の電子部品を載せるだけだが、エッチング基板でもないので配線がいつも苦労する。
そのため、この工程は時間があるときに一気に作り溜めするのが効率的だ。
今回は、手持ちのトランジスタ分を全て使い切るまでレギュレータ回路を製作した。
レギュレータ回路が作れたら、今度はマイコンの“Arduino Pro Mini 328 5V 16MHz”に配線をハンダ付け。
先のレギュレータ回路と物理スイッチとを繋ぐケーブルで、色分けを決めておけば、基板上のポートとスイッチ端子とを間違わずに接続出来る。
それができれば、次はケースへ収納。
物理ボタンやパン棒への取付金具などと干渉しない位置に基板をレイアウトする。
レギュレータ回路には LANC端子と繋がる3線ケーブルをハンダ付け。
ここまで作れたら、一度 Arduino のスケッチ(プログラム)を流し込み、動作チェックを行う。
物理スイッチとハンダ付けをする前の最終チェックで、物理スイッチに繋ぐ予定のケーブル同士を直接接続して、動作を確認する。
問題なく動作することを確認できれば、ケースに物理スイッチを取り付けて、ケーブルをハンダ付け。
ケースの蓋を閉じて、最終動作チェックを行う。
今回も、動作不良なく無事に一発動作してくれた。
その後、さらに別カスタムのリモコンも作る。
ボタン配置は用途だけでなく、パン棒に握り方によっても変わってくるので、個別のボタンレイアウトに対応するのは作っていて興味深い。
今回の製作で、“Arduino Pro Mini 328 5V 16MHz”の在庫もあと3つまでとなった。
他にも色々と具材の残量が少なくなってきたので、日本橋やホームセンターに行って、部品のストックをしておかねば!
なお、「Arduino による自作LANCリモコン」は、1つ 12,800円〜(送料別)です。
−>>2015/05/31/(Sun) 紫高の痛印。
- 人気が出たアニメ作品は、グッズを含めて周辺商品の展開が広大で、ファンと言えどもなかなか全ての物に手を出すことは難しい。
本家のグッズ群以外にも、他企業・団体とのコラボレーション、自治体も巻き込んだご当地系など、その情報を追いかけるだけで、膨大な時間と費用が必要となる……。
と同時に次々に新しいアニメ作品が登場し、そちらの情報収集もしながら過去からずっと好きな作品の情報も併行して蒐集する必要があり、残念ながら取り零す情報も少なくない…。
今なお人気が続く『魔法少女まどか☆マギカ』も、そんな作品の1つだ。
さて、昨年の暮れ。
こんな画像を見つけた。
ほむほむの巫女服姿とか!? チョーーー可愛いぃぃぃっ!!!!
ナニコレナニコレ? とワクワクしながら情報を辿っていくと、オーダーメイドイラスト印鑑通販店“痛印堂”さんの『紫高の痛印』という2013年の企画商品のイメージイラストらしかった。
……そんな企画が1年前にあったんだ……(知らなんだ)
しかし、まさにこの画像を見つけた2014年暮れ。
この『紫高の痛印』を再販ならびにイラストをフィギュア化して同時販売するという企画が発表されていたのだ。
数量限定生産の時限キャンペーン!
即申し込み。
http://www.itaindou.com/sf_madomagi
そして、2015年5月下旬に、漸く手元にこの商品が届いたのである。
過去の数ある ほむほむフィギュアの中でも、これは超絶かわいい!
慈愛に満ちた柔らかな微笑みを……あぁ、私だけに向けてくれている(萌
巫女服の袖には、ほむらのソウルジェムの文様が描かれている。
後ろ姿は、ふわりと広がる長い黒髪が、ふ…ふつくしい。
そして袴の裾から僅かに覗く、細くて白い御御足(お巡りさん、この人です!
今はデスクの一番手に取りやすい所に置いてあり、眺めているだけで心が安らいでしまう……。
さて、ところでこの巫女服ほむらが手に持ているのは、印鑑『紫高の痛印』だ。
印材はチタン。印側には紫色のスワロフスキーがあしらわれている。
印面には、ほむらの顔と私の苗字が彫刻されている。
――と、この印鑑はオモチャではない。
正真正銘の印鑑として利用可能である。
実名を彫刻しているので銀行印としても使用可能。三菱東京UFJ銀行や三井住友銀行、みずほ銀行、ゆうちょ銀行などで利用が認められている。
<実名部分にはモザイク処理をしてあります>
送料込みで、9,124円(税込)と、なかなか良いお値段のする印鑑だ。
そこに、フィギュアが別途 7,000円前後。
フィギュアはAmazonなどでも購入可能だが、この『紫高の痛印』は既に受注生産が終わり完売しているので、もう手に入らない。
<実名部分にはモザイク処理をしてあります>
値は張ったが、このフィギュアは暁美ほむらフィギュアの中では、最上級の造形であり『紫高の痛印』と一体となって完成するため、投資する価値がある。
また『紫高の痛印』は既に手に入らないが、フィギュア本体には同形状のレプリカ印鑑が付属しているので、飾っておく分にはそれで十分だ。
ほむほむファンであれば、是非手に入れておきたい一品だ。
※本日の、推奨物欲。
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