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〜 創想雑誌 〜
−>>2005/10/03/(Mon) あたらしい、あれ。
- 新しいカメラが、会社に入った。
当初の予定よりもかなり遅れての納品だったようだ。
台数や型番などの詳細は明記するのを控えるが、今春のNABで発表があったカメラがデカカメ、ハンディー合わせて数台が一度に納品された。
納品チェック、動作チェックなどを会社の機材倉庫で行う。
中継車を立ち上げ、ケーブルを引き、カメラを組み立てて、一台一台チェックを行っていく。
特に問題もなかったようで、時間は掛かったが順調に確認は進んでいった。
デカカメは見た目の変化はない。
SONY自身が、「定評のある HDC-900 の筐体デザインを踏襲し……」といっているように外観で機種を見分けることは出来ない。
内部が色々と新しくなっていて、新開発のCCDやデジタル信号処理LSI、14ビットA/Dコンバーターの搭載による高画質・軽量・省電力を実現し、また従来の1080/59.94iに加えて、1080/23.98PsF、24PsF、29.97PsFなどのプログレッシブ撮影が可能というマルチフォーマット対応のカメラになっている。
ハンディーカメラは、大型レンズアダプターとのドッキングを前提とした設計になっており、従来よりも後部が低く設計され低重心になるとともに、レンズアダプター使用時に、どうしても従来は高くなってしまったファインダーモニタの位置を自然な目線位置まで下げることに成功している。
また、旧来ならレンズやファインダーとの煩わしい結線作業がレンズアダプター使用時には必要があったが、このシリーズではハンディーカメラ後方下部にドッキング用接続端子を設けることによって、ハンディーカメラをレンズアダプターに装着するだけで、大型レンズやファインダーモニタとの結線が完了する仕組みになっている。
専用設計であるため、レンズとマウント面の高さや奥行き調整の必要が無く、デカカメの要領で大型レンズを装着することが出来る。
ハンディカメラ単体を見ると、いよいよカラービューファが標準に成ってくることを実感する。
2.7型HD液晶カラービューファインダー HDVF-C30W が新規導入のハンディカメラ台数分に数本用意され、今後様々な現場でカラービューファインディングが活用されるだろう。
個人的には、HDVF-C30W のファインダー内タリーが見づらく、タリーが来ても瞬時に気が付かない事がある。
その理由を考えてみたのだが、液晶モニタである HDVF-C30W は、そのファインダー内タリーも液晶画面を利用して点灯させており、つまりは画との輝度などが同じ為、分かりづらいのかもしれない。
もう一つ言えば、従来モノクロであったファインダー内の赤や緑のタリーは大変に目立ち、否応なくその点灯に気がついたのだが、カラーにおいてはその彩色も埋没してしまい、気がつくのが一瞬遅れるのかもしれない。
ハンディカメラには、新たに数本同時購入された22倍HD用ハンディレンズを装着する。
クラッチレスタイプのレンズであるので、マニュアルズームとサーボズームの切り替えを下部のノブで行わなくて済むのは有り難い。
それとは別にデカカメ用のレンズも前後して新たに納品され、並行してチェックが行われた。
また、SONYの技術スタッフが納品されたカメラと従来から会社にあるデカカメ用レンズを入れ替わり立ち替わり組み合わせて、Lens File を取る作業をして下さった。
これは、それぞれのレンズの特性(レンズシェーディング)をカメラ側(CCU)に記憶させ、光学性能を最大限に引き出すと共に、画質を最高の状態に保つための作業。
時間が掛かる作業であると共に、レンズ庫の棚に収まり切らなくなりつつある当社のレンズの本数から言って、一日では作業が終わらず、後日にまた再作業していただくことになっている。
今週末には早速新しいカメラを使った中継があるようだが、私自身が仕事で使えうるのはもうちょと先になるかもしれない。
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>宏哉:ACC*visualization
ACC*visualizationのサイトで、漸く『雑記』を開設しました。
記念すべき第一回は、ACC*visualization 東北の4カメ撮影レポートです。
今後、当サイトも含めて両サイトにて活動日誌なども公開していきたいと思います。
−>>2005/10/06/(Thu) ちょっと、お出かけ。
- 阪神タイガースのシーズン日程が終了し、甲子園入り浸りだった私も、明日からは久々のゴルフ中継。
今回は愛知県まで出張です。
さて、出張のお供と言えばノートPC。
久々にKANATOさんを外に連れ出して、泊まり先の部屋でビデオ鑑賞となりそうです。
今回利用する宿は、去年には確か無線LANが入っていたはずなので、とりあえずはKANATO本体だけでネットには繋がるはずですが、念のため Air H" も携行します。
今は、溜めてきたエアチェックファイルをKANATOに移しています。
……しかし、なんだかんだ言ってもあんまり宿ではビデオ見てられないんですよね。
実は、泊まる部屋は3人〜6人あたりの畳の部屋で、同部屋の人とは結構色々お話ししたり、出掛けたりもするので、一人籠もってビデオ…とはなかなか行きません。
昔は『大部屋』と言うのがあり、そこで先輩カメラマンの酒に永遠と付き合わされた……という話をよく聞き、「お前らはそれを思えば幸せやぞ」と何かにつけて言われます。
本当に大変だったようです。
着替えも用意でき、後は朝寝坊しないように気をつけるだけです。
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>宏哉:ACC*visualization
近所に業務用スーパーがあることを最近発見し、先日嫁と一緒に買い物に行った。
安い安い。
冷凍食品が安いし、いろんな物が分量が多くて安い。
私が目を付けたのが「うまい棒」。
一袋に30本入っている。
270円!
これを味で二種類購入。
毎日ちょっとずつ食べているが、まだ結構袋に「うまい棒」は残っている。
次回は、別の味を買ってみよう。
−>>2005/10/09/(Sun) っていうか、仕事の話以外書くことないしね。
- 出張から帰ってきました。
出張2日目は雨。
降雨の中での中継となり、鼻息でファインダーが曇ったりレンズが濡れたり・曇ったりと面倒でしたが、ゴルフ中継には付き物ですから、なんだかんだと楽しくやりました。
少々まじめに焦ったのは、カメラのリターン機能が初日から調子が悪かったことで、初めに気がついたのは、インカムのマイクをONにするとリターン1が張り付く(ファインダー画面に出っぱなしになる)という症状で、次に困ったのは何もしていないのに急にリターンが張り付いたり……こちらは本番中には出なかった……厳密にはオンタリー中に発現しなかったので助かりましたが、ちょっと慌てました。
カメラを振ったり、リターンスイッチのケーブルを抜くと直ったりしましたので、恐らくスイッチの接触不良だろう…ということでVEさんに見ていただき、修理上がりのリターンスイッチを使った最終日の今日は万全の体制で挑めました。
さて、今朝ゴルフ場へ出る前、最後のメールチェックをパソコンで行うと、当サイト宛のメールが一通。
「カメアシ興行紀」に関係してのメールで、現役のカメアシさんからだったのですが、なんとこの方が今回のゴルフ中継に就いているという驚きの内容でした。
担当ホールが違い、出会うことは残念ながら無かったのですが、その方がカメアシで付かれたカメラマンが、偶然にも私が担当するホールのカメラマンでもあり、そのカメラマンにどんなカメアシさんだったか尋ねたりすることも出来ました。
本当に顔も知らない間柄のお互いが、同じ現場に居るという偶然に、「カメアシ興行紀」というコンテンツの不思議を改めて感じました。
今回のゴルフトーナメントの中継は、私は毎年行っており、何かと毎回記憶に残るゴルフになっています。
私が入社した年では、私はこのゴルフでゴルフカメラデビューを果たし、当時はフロントティー(F.T)担当。昨年は、同じホールでセカンドハンディー(2nd.H)を担当し、今年は別のホールでグリーンサイドハンディー(GS)を担当しました。
去年は、中継用の小物不足で叱られた記憶が強く残っていますし、今年は名古屋のカメアシさんからメールを頂戴した…という思い出が出来ました。
<初年度・F.Tにて>
今は大阪の自宅に戻って、この雑記を書きつつ、DVDのオーサリング作業中。
明日からは群馬県に出張なので、納期の迫っているDVDオーサリングの為に1分1秒が惜しい状況です。
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>宏哉:ACC*visualization
帰宅してみると、嫁もマンガの原稿の納期に追われていた。
明日が入稿らしく、どうも今夜は徹夜になる模様。
今回はオフセット本にするらしくて力が入っているようだ。
今週は夫婦揃って〆切直前と言うことで、我が家は修羅場に化す予感……。
−>>2005/10/12/(Wed) 検体:10,004番目のサンプル for 野村総合研究所。
- 群馬県での仕事も無事に終わり、帰阪の新幹線を途中下車。
降りた駅は、首都東京。
いや、寧ろ秋葉原と言うべきか。
ACC東京の佐藤君と合流するまでの時間を秋葉原で時間を潰す。
今年に入ってから何度か秋葉原に行く機会があったか、意識してか知らずか、PCや映像関連の店ばかりに足を運んでおり、何故かもう一つの秋葉原の顔であるアニメやゲームなどのオタクショップには全く足を踏み入れてなかった。
理由はたぶん最近そっちの分野で嵌り込んだ作品がないからだろうと思う。
リアルタイムな作品において「萌え」を見いだせていない事もあって、ショップに顔を出して同人グッズを買う…という需要が自分の中で創出されていないからだ。
ゲームは元々、プレーするよりも創る方が好きなこともあり、そこにきて時間がない物だからここ何年かはゲームをちゃんとやった憶えがない。
アニメも作画レベルの向上は昨今目を見張る物があるが、物語として……ドラマとして捉えた時に、おもしろみを感じる作品がない。
作品としては、前田真宏監督の『巌窟王』がここ1年以内に見て気に入った作品だが、キャラ萌えを狙った作品ではないため、グッズとかそういった物で、仮想世界と自己世界との共有を図ろうとは思わない。
或いは、自分がそういったカテゴリーから思っている以上に卒業しつつある……所謂『脱オタ』しているのだろうか……とも思えるが、それでも周りから見れば十二分に「オタク」に分類されるのだろうから、単純に今の自分にのめり込める作品がないだけなのだろう。
そんな自己分析は置いて於いて、今回の秋葉原では映像関係・PC・同人ショップなど見境無しに歩き渡った。
特に何も購入することはなかったが、少なくとも同人関係に関しては自分は随分と取り残された状況にあるなー、と感慨に耽る程であった。
さて、佐藤君は転職を成功させ、カレンダー通りに毎日が過ごせる人になったため、平日であった昨日も勿論仕事であり、そのアフターファイブを待っての合流となった。
私は秋葉原から、彼は霞ヶ関からそれぞれ電車に乗って、神田で合流。
神田にある某プロビデオショップで、中古の DSR-PD150 を購入する佐藤君に付き合った。
中古のPD150はオーバーホール後で状態が良く、またカメラバッグ・SONY純正ワイコン/テレコン・PROTECH製レインジャケット・充電器・バッテリー・液晶用遮光フードが付属するという至れり尽くせりで、25万円弱というお得感ある買い物だったようだ。
夜はそのまま佐藤君の部屋にお邪魔して、映像談義。
翌日も彼は仕事であるから、キリの良いところで就寝した。
早朝、彼の出社に合わせて部屋を出て、小田急線に乗り、代々木上原で別れた後、真っ直ぐ大阪に帰り着いた。
帰宅後は、何を置いてもまずはDVDのオーサリング作業(笑)
とにかく時間が無いので、今日も日中東京で遊んで帰る……という衝動を抑えて、おとなしく大阪に帰った訳だ。
オーサリング作業は、全プロジェクトのセッティングが完了し、あとはPCに処理を任せて最終的にDVD-Rに焼いて行くのみ…のところまで来た。
今日中にこの作業を終わらせて、明日の休みはゆっくりと羽を伸ばしたい。
by Signature Line
>宏哉:ACC*visualization
嫁の原稿は無事に入稿が間に合ったらしい。
帰宅すると久々に睡眠を貪ったらしい嫁が清々しい顔で起きていた。
私の方も、このまま行けば今日でオーサリング作業終了のはず。
明日には清々しい顔をしていたい。
−>>2005/10/13/(Thu) 一周年記念。
- 明日で入籍してから1年になる。
という事で、今日は嫁と入籍記念を祝して、外で夕食をした。
2人とも貧乏性なのか、単に“食”に対する拘りが小さいのか、記念日だからといって豪勢な食事をするわけでもない。
「ケンタッキーでいいよ」とか言っていたが、今の部屋に越してきてから、近所に出来た中華料理の店が気になっており、今日の夕食はそこで摂ることにした。
味は上々。とげとげしい味付けもなく、全体的に柔らかい感じの調味がされた料理だった。
お店はシックで、若い人に向いている感じがするが、立地の所為もあってか近所のおばちゃんで賑わっていた。
夕食後は梅田まで出て、映画を観ることに決めていた。
観た映画は『ステルス』。
TVのCMを観て以来、気になっていた作品だった。
もうB級に成れそうな匂いがプンプンしていて、観たくて仕方なかった(笑)
それに何より私がドッグファイトが好きなので、あの締め付けられて開放される…という爽快感を久々に味わってみたく、この『ステルス』を観ることにした。
鑑賞後……。
総合点は70点ぐらい。
映像自体には大変に満足。
ガジェットの組み合わせから創ることの出来るストーリーの構成は限られているが、もう少しまとめて、中途半端に伸ばした触手を無駄遣いすることが無ければ、巧く纏まったストーリー的にも観ていて面白い作品になっただろう。
2人ともストーリー中盤の流れから「陰謀物」を期待していたが、結局は「パニック物」として描かれていた所に不満があるようだ。
帰路の間、2人で「自分なら、こう話を作る」とお互いの改良脚本を出し合って、盛り上がった。
嫁の結論は、「(映画)パールハーバーみたいなウザいドラマが無くって良かったね」ということで、確かに男っぽいストーリーで良かったと思う(笑)
『ミッション・トゥ・マーズ』のような「イタタタタタ……」なストーリーでなくて、その点では2人とも笑って満足だ。
ドッグファイトシーンに関しては、映画全体で実写パートもCGパートもカメラワークが良く、映画『マイノリティーリポート』のような小気味良い作品になっていた。
流石に、アニメ『マクロス』シリーズみたく、ミサイルが直角に曲がったり、十数発ものミサイルを全弾回避!みたいな“板野サーカス”は無かったが、名ドッグファイトをアニメで『マクロスプラス』に与えるなら、実写では『ステルス』に授与して良いだろうと思えた。
そんなこんなで、私の評価点は70点。
映像には満足だがストーリーはもうちょっと練っても良かったかもね、という感じだ。
レイトショー 1200円 でなら十分に観る価値はあるだろう。
by Signature Line
>宏哉:ACC*visualization
DVDオーサリングが全て終了し、本日最後の発送作業を行った。
丁度、一ヶ月。
なんとか50本弱のタイトルをオーサリングし終えた。
色々とACC*visualizationとしての課題も見えたが、今後の良い参考になるだろう。
それにしても、他にもやらねばならないことが山積みだ。
本業が無ければもっとゆっくり全部出来るんだけど……と本末転倒な人生をついつい考えてしまう。
明日はどっちだ!
−>>2005/10/14/(Fri) 自壊するSONYワールド。
- 今日は出勤時間が遅かったため、午前中は家でゆっくりと過ごしていたのだが、そこで発見したニュースが、 AV/PC/Broadcasting情報 に掲載した DVX-100B の発売情報。
Panasonic が見出した DVX-100 を中心とした映像制作の志向の流れは、確実に拘りを持つユーザの間に浸透しつつあることは今更私が言うまでもないが、それにしてもPanasonicはユーザの要望と、自分たちが開発し発売している機種の持つ特性や意義を良く理解しているように思う。
例えば DVX-100クラスのハンドヘルドカメラは何故重宝されるのか…という点に対する理解などだ。
小回りが利く、価格が安い…などのメリットが当然挙げられるが、それだからどういう使い方が想定されているのか、どういう機能や性能を求められているのか…と言うことがしっかりと把握されているのだな、と感心するのだ。
価格が安いと言うことは、ある程度の金額が揃えば複数のカメラを買うことが出来、それは従来のハンディーカメラでマルチカメラをやるよりは遥かに低コストで、システムを組むことが出来ることを意味する。
そして、そう言った使われ方が多く見込める場合、必然的に今回の様なタイムコード同期セットの機能が要求される。
また並行して、ノンリニア編集環境に於いてもマルチカメラ編集の環境がソフトウェア及びマシンスペック双方の面で必要条件を満たすように成りつつある。
また、これらの小型カメラが、「サブカメラ」ではなく「メインカメラ」を張る分野が大きく開けてきていることを認識しての改良の積み重ねであるように思う。
そしてその自信とユーザの支持の表れが、DVX-100、DVX-100A、DVX-100B というマイナーチェンジであるのだろう。
Canonが XL で一つの市場支持を得たように、Panasonicも DVX で多くのファン(ユーザ)を獲得することに成功した。
いずれも奇抜で、しかしユーザが切望して止まなかったファンクションを備えた正に新星にして名機である。
対して SONY は現在低迷の中である。
旧来の“VX”ワールドから完全に抜け出すことが出来ず、FX あるいは Z1J のようなカメラに於いても、奇抜ではなく“新機能”を搭載したカメラに過ぎない。
HC1 や A1J も小型のハイビジョンであって、それはパスポートサイズハンディーカムが登場したのと同じ程度の驚きと表しても、大過ないだろう。
決して新しい驚きではなく、飽くまでも規定の路線の範囲に収まる“納得”に近い驚嘆だ。
あるいは、SONYは早い時期に VXシリーズという枠組の中で、高みを極めてしまっているのかもしれない。
であるから、以降のラインナップはそのマイナーチェンジ程度の新製品であると考えるのは穿ちすぎだろうか。
今、恐らく多くの SONYフリークは、周辺他社の魅力的な製品路線に焼きもきしている筈だ。
事実、私も Z1J の技術力の高さは認める物の、「なんて面白い機械なんだ!」と思う機会が少なく、道具としての魅力の弱さを感じる。
DVX-100も XLシリーズも決して安い製品ではないが、それでも本当に魅力的な製品と感じれば、この様にユーザが多く付き、より広い分野での活躍が期待できる。
それは Windows に対する Macユーザのような、濃い客層を呈するが、同時にそこには魅惑の……恐らく一旦足を踏み入れてしまうと抜け出せない、糖蜜のような世界が広がっているのだろう。
SONYが脱SONYをしないのならば、ユーザが脱SONYをする他無い。
次に私がレポートするカメラは何処のメーカのカメラになるかは、やっぱりSONY次第だろう。
by Signature Line
>宏哉:ACC*visualization
とりあえず、なんだかんだと言ってPanaやCanonのユーザを羨ましく思う。
レンズ交換出来る XL、メカニカルズームリングやTC同期がかかるDVX。
VXシリーズで常に渇望された機能が、他社により確実に実現されている。
SONYは一体何をユーザに提供したいのか?
技術力か? ブランドか? ユーザビリティーか? あるいは、魅力か…?
限りある原資の中で新しい製品を作るのは確かに大変なことだろう。
しかし、その労力が少し方向を誤っているようにいつも思う。
我々は新しいカメラが欲しいわけではない、使えるカメラが欲しいのだ。
来るべき Z2J は恐らく4年後ぐらいか?
その時にSONYの市場が残されているのか、現状を見るに些か不安である。
−>>2005/10/15/(Sat) 欲するところを縦に行う。
- 最近は、Z1J用の三脚やコンバージョンレンズがちょっと気になり、色々とメーカサイトや販売店サイトをうろうろとしている。
三脚は、東京の佐藤君が先日購入したPD150用の三脚探しの影響を受けて、そろそろ私もZ1Jに適合した三脚が欲しいなーと思い模索している所だ。
買うならコレ! という目星は付けたのだが、今買うかはちょっと保留。
今買っても、大阪では特にACCの撮影の仕事が無いので、何か切欠があれば購入に踏み切りたいと思っている。
コンバージョンレンズは、ワイコンやテレコン。
ワイコンは現在、SONY純正のVCL-HG0872を所有しており、画質などには特に不満はなく常用しているが、サードパーティのバヨネットタイプで脱着が容易に出来るワイコン群に運用上の魅力を感じている。
やはり、ネジによるねじ込み式は脱着が煩わしく、特に一度付けて運用を始めてしまうと、適宜外してマスターレンズ画角に戻したりするのが億劫になる。
テレ寄りでの撮影などは外した方が画質特性も良くなるのは分かっているのだが、面倒でワイコンを付けたまま寄ったりすることも多い。
そんなズボラな私には、バヨネットタイプのワイコンは打って付けなのである。
また、テレコンなども気になる。
今までVX2000の時もテレコンは使ったことが無かったが、しかし屡々、更に被写体に寄りたい機会は出てくる。
そんなときにZ1Jで使えるテレコンがあれば便利だなと思う。
SONY純正は現在存在しないが、こちらもサードパーディが扱っているため、さらなるラインナップの充実を待って検討中だ。
他にも、アクセサリ関係を色々と欲しいなーと思う。
ワイヤレスマイクシステムなども欲しいし、防振システムなども魅力的だ。
照明や音響関係機材といった、トータルで作品を支えるためのワンステップ上を目指す機材も充実させていく必要がある。
他方、PC関係はこの夏ほぼ充実した。
多少G/Bの不満が残っているので、余力があれば現在と同スペック程度の他のボードに変えたいとも思っているが、差し当たっては緊急ではないだろう。
それよりも気をつけなければならないのが、canopusの動向だ。
EDIUS Pro 4 の登場もそう遠い未来の話ではないはず。
リリースの時期は不明だが、とりあえずバージョンアップ用の資金は確保しておく必要がある。
また、空想の域を出ないが、DVStromクラスのHDV編集支援ハードウェアなどが登場すれば、もう少し余力を持っておかないと購入が覚束ない。
そんな妄想に更け入りながら、あれこれ何を買おうかなー、と手元にお金もなく悩んでみせるのが貧乏人なりの私の楽しみ方なのである。
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>宏哉:ACC*visualization
今何が欲しいですか? と言われれば、私は即座に「時間」と答える。
一年ほど前、実家の祖母と昔話をすることがあったのだが、その時に祖母が教えてくれた話がある。
私の中学生の時の卒業文集。
そのとあるページにクラスメイト全員が、「今一番何が欲しいですか?」と言う問いに答えた一覧があった。
一番多い答えが『お金』。
中学生らしく安直で、最もわかりやすく実利のある答えだ。
そしてその他少数の意見がならび、その中で私の答えだけが『時間』だったそうだ。
祖母には、それが甚く感心し気に入った回答だったそうだ。
そんな昔話をした。
『時間』は私にとっては、“今”も最も欲しいものだ。
金を使う部分には金がちょっとかかる趣味を持っている私。
だが、時間があれば、ひたすら時間だけを消費する趣味も持っている。
その両輪のお陰で、貯まらないお金に焼きもしながらでも楽しい趣味ライフを送ることが出来ているのだろうと思う。
−>>2005/10/17/(Mon) いまさらですが、MDレコーダです。
- 以前にこの創想雑誌で“(ナレーションを担当する)浅野さんのところで遠隔ナレーション収録する方法”について、3回に分けて記事を書いた記憶があるが、この度漸く算段を付けた。
結論から言うと『MDを使った収録』という事になった。
ヤフオクで録再タイプのポータブルMDレコーダを探してみたところ、それなりに手ごろな価格で幾つも出品されていたため、幾つか目星を付けてチェックしていた。
そこで、気に入ったのが “SONY MZS-R4ST”
1996年夏発売という古いモデルだが、一度見ると忘れられないタイプの機種だ。
何と言ってもドッキングステーションとの連携で、小型MDデッキ並みの機能を有することが出来るという無骨さが気に入った。
昨今は見ないコンセプトのモデルであるが、発売した当時はかなり気になる機種であった。
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/199607/96A-088/
これが 1万円以下で出ていたので時期を見計らって入札。
マニアックすぎるのか、今時こんな古い機種は見向きもされないのか、私一人だけの入札で無事に落札。
昨日私の手元にやって来た。
商品の状態は極めて綺麗で、美品といって差し支えない。
再生/録音の機能は当然正常であり、使用上の問題はなかった。
問題があるとすると、ステーション側のヘッドフォン出力周りで、ボリューム調整ツマミを回すと、ガリがある。
分解して、接点復活剤などを後日に差してみたい。
それ以外は極めて良好であった。
マイクでの録音はさして問題となる様な音質でもなく、マイク感度を“低”にして録音をすると、ホワイトノイズもまずまず気にならないレベルになった。
PC上で若干後処理をしてやれば、より綺麗な音の状態になると思う。
この MZS-R4ST はナレーション収録のために以後、浅野さんのところへ常駐させることになるので、私が使う機会はあまりないだろう。
そのため、浅野さんから収録されたMDが送られてきたら、私の所では SONY MDS-S38 を使ってデジタル入力で PC へ取り込む事になる。
MDS-S38 は、Y氏から購入して以来、一度も使われていない可哀想な立場にあったが、これからは活躍してもらえるだろう。
今現在はナレーションをお願いするような作品が無いため、まだこの MZS-R4ST を浅野さんの所に送る事は無い。
とりあえず送るまでに、もう一本 SM57 購入して、それと MZS-R4ST が入るようなアルミケースを買ってきて、録音機材セットをコンパクトにまとめてみたい。
by Signature Line
>宏哉:ACC*visualization
そういえば、Y氏にはまだ MDS-S38 のお金を払っていなかった。
忘れてくれていると嬉しいのだが、彼も貧乏なのできっと覚えている筈だ。
近いうちに別件の報酬分と一緒にちゃんとお支払いしなくては……。
−>>2005/10/18/(Tue) 約束のブツですぜ。
- 今日は休日だったので、近くのDIYのお店に出掛けて、例のMDレコーダが収まるケースを探した。
工具売り場に、アルミ製のスリムで小さなケースを発見し、また価格もお手頃であったため購入することにした。
他に、ゴムスポンジや発泡スチロールなど、緩衝材やスペーサーも適当に購入し、あとはちょこちょこと家用の品物を何点か買って帰った。
ケースには、MDレコーダがステーションごと収まり、ケーブル類を繋いだままで運用できる様にスペーサーやパーテションを組み込んでいく。
スペースは十分にあるケースなので、他にも収録用のマイクやケーブル類なども一緒に入るようにした。
ケース底面には薄手のゴムスポンジを敷いて、発泡スチロールでスペーサー兼固定具を作り、ステーション本体を填め込む。
持ち歩いたり逆さにしても機器が動いたりひっくり返ったりしないようにしている。
必要な小物類なども入れて、ケースを閉じて持ち上げてみるとそれなりにズッシリとした重さがあるが、体積としては小さくまとめられたので、部屋などに置いておく分にも場所を取らずに済みそうだ。
しばらくは我が家で使って、必要なときに浅野さんの元に送り届けたい。
by Signature Line
>宏哉:ACC*visualization
お店では観葉植物も幾つか購入した。
この家に移ってから、緑化計画を進めてきたが、途中枯れてしまった物もあった。
部屋から緑が消えてしまうのは寂しいと思い、新しく数点購入した。
集中的にPCの部屋に置いているが、ちょっと緑の植物があるだけで落ち着く。
今度は枯れないように、しっかりと育ててやりたい。
−>>2005/10/19/(Wed) ケータイ=携帯電話+未来への付加価値
- 遂に、ソニー・エリクソンからFOMA対応の携帯電話が発売される。
FOMA 902i シリーズの端末として SO902i が登場した。
私は今現在は NTT DoCoMo の movaで、SO506iC を1年以上使っている。
この機種は、前に使っていた SO505i が不調になってきたのを機に、タカシ氏(http://iro.sakura.ne.jp/)に無償で譲ってもらった端末であったが、とりあえず“繋ぎ”で良いかな…と思いながら1年以上も使い続けている。
周囲からは私が FOMAでなく、まだ movaにいる居るを意外に思われたり、SO506iC のホワイトモデルは似合ってないね…といろんな人から言われるなど、仮初もいいところであった。
携帯電話というガジェットには案外に私は興味が無く、「使えれば…」と言った対し方でしか無いのだが、とりあえずはSONY端末!に拘って、携帯電話を持ってからはずっとSONY製を使ってきた。
FOMAにしなかったのも、単純に携帯電話に私が大して付加機能を求めていなかったこと、SONY製端末が出ていなかったため……という積極性のない理由で、であるから反対にSONY製で、それなりにご時世が必要とする機能がある端末がFOMAから出れば、移行してもいいかなぁ、などと思っていた。
902iシリーズ自体に特段の魅力は感じないが、今も使っているFeliCa機能に対応しデジカメとしても軽く使えるならば、次は SO902i を購入してもいいなぁと思う。
何せ今使っている端末がタダだったのだから、新しく買う分には何も惜しいと思う要素はない。
発売されて、初期の加熱時期を過ぎて在庫が安定し始める時期にでも購入しようかと思う。
<私の携帯電話変遷。あんまり機種替えしてない。>by Signature Line
>宏哉:ACC*visualization
携帯電話でハイビジョンムービー……とか考えてみたが、面白くも何ともない。
何というか、携帯電話を題材にした商品開発は私には出来そうにない様だ。
ただ、電子マネーを初めとする、FeliCaに代表される非接触ICカードの発展は続けて欲しい。
私の勤める会社でも社員証は非接触ICカードだが、それや ICOCAやSuicaなどのカードも早期の統合も期待する。
要はFeliCaを中核とした電子財布を携帯電話の端末が担ってくれればいいのだ。
1デバイスへの主要情報の集中の危険性は十分に承知している。
しかし、そうであっても、この路が携帯電話をさらに発展させる事は間違いないと思う。
−>>2005/10/20/(Thu) 新しいカメラが触れるよー。
- 眠し………。
今朝は4時前起きで、5時に会社集合だったので只今仕事から帰ってきて、大変に眠いです。
いよいよゴルフ三昧の時期到来で、11月末まで暫くゴルフ週間となります。
ゴルフ場内のカメラケーブル他の布線作業は昨日中に終わっており、今日は中継車をゴルフ場内へ入れて、カメラを組み上げてチェック……という流れでした。
<朝靄立ちこめるゴルフ場>
こんなに朝が早かったのは、高速道路を使って1時間前後も掛かるゴルフ場に、中継車を7時までに所定の場所へ入れる必要があったためです。
出先ホールの中継車は、ゴルフ場内の車幅ギリギリの狭い路を櫂潜る様に進んで行く必要があります。
当然ホールとホールの間の路を進むため、プロ・アマのプレーがあった今日は、早くゴルフ場に車を入れてしまわないと、プレーの邪魔に成ってしまいます。
そのために、夜が明けるか明けないかぐらいの時間帯に車を入れてしまわないと行けなかったのです。
車が入り、昨日に布線したケーブルの末端を中継車に繋ぎ込めば、後は出先のカメラを組んで火を入れてチェックするのみ。
車を入れる作業に必要だった要員以外は、7時半頃にゴルフ場に到着したので、彼らと合流してからカメラヘッドやレンズなどをカートを使って運んでいきます。
今回のゴルフで、先日紹介した新しいカメラを私は漸く使って仕事をすることになります。
チェックの為に所定の位置にハンディカメラを運んだときは、その軽さに感心しました。
ハンディー用レンズのグリップの形状も自分の手のひらに馴染んでいて、より軽く感じます。
カメラ本体にはアサイナブルボタンが豊富で、自分の使いたい様に機能が割り当てられますし、ビューファーはカラーですから、ラフに沈んだボールも発見しやすくなりそうです。
ちょっと面白かったのは、アサイナブルボタンの割り当てで、ズーム機能が割り当てられること。
ハンドルグリップにある2つのボタンにそれぞれ、ズームインとズームアウトが割り当てられ、あたかも民生機クラスの Z1J や DVX100、XL2 などのハンドルグリップズーマーの役割を果たします。
実用的かどうかは置いて於いて、今回の新しいカメラは総じて「民生機っぽい」感じがそこかしこで感じられました。
この感想は他のカメラマンでも同様の様です。
数百万から1千万円近くするカメラが、民生機に倣う。
民生、放送/業務と双方から互いに学べるところを学んで行くのは必要な事かもしれません。
特にトラブルにも見舞われず、無事に本日のチェックを終えて帰社しました。
明日は、お休み。
担当ホールの収録が無いためですが、明後日・明明後日といきなり本番です。
とにかく今日は朝が早くて眠たいです。
とっとと寝て、明日はまったり過ごします。
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晴れの日のゴルフ場は気持ちがいい。
特にこの季節。日差しは柔らかく、日向であれば涼やかな風に当てられながらも伸びやかな陽光が麗しい。
緑の芝生に寝っ転がって、昼寝など出来れば気持ちいいだろうなー、と常々思う。
今日などはそんな時間もあったが、間隙の時間はカメラの練習に有効活用する。
次のステップに進むために、まだやったこと無いポジションのカメラに就いて、鍛錬することが肝要だ。
−>>2005/10/21/(Fri) 足で稼いで、脚を買う。
- 今日は、午後から大阪・日本橋へケーブル作成のための部品を買いに行った。
ケーブルは、先日紹介したMDレコーダにマイク入力を行うための物。
キャノン⇔ステレオミニジャック(3.5φ)の変換ケーブルで、4メートル長の物を作った。
そして帰りに地下鉄・鶴見緑地線に乗り大阪ドームへ向かった。
一体、大阪ドームに何の用かと言うと、カメラの三脚を買うためだ。
カメラの三脚と言っても、コンパクトデジカメ用の小さい三脚。
それが、どうして大阪ドームにあるかと言えば、ドームの2階フロア:グリンドムモールには、飲食店や野球関連グッズショップの他に、託児所や多目的スペースなども構えられており、その中の一つに「タスコ 大阪」という双眼鏡や撮影小物を扱ったお店があるからだ。
お店自体は小さく、品揃えも多くはない。
お店に行って何を買おうか…という風に迷えるほど商品はないのだが、それらの少ない商品が総じて安い。
Kenko や SLIK の製品が中心だが、カメラバッグや小物入れなどが破格で置いてあったりする。
そして、私が目を付けた三脚もそんな安い商品の一つだった。
この三脚に目を付けたのは、野球シーズン中。
仕事で何度か大阪ドームに野球中継の仕事で入ったのだが、その時にこの店の前を通りかかって発見した。
流石に仕事中に私用の買い物をするのは憚られたので、後日にしよう……と思っていて今日になった。
購入した三脚は Kenko SK-100 というスケルトンモデルの三脚で、4段脚にエレベータ付きという代物である。
サイト用の商品撮りの際にデジカメに使える三脚が以前から欲しく、漸く購入したわけだ。
オークションなどを見ていると4千円弱の市場価格みたいだが(http://item.furima.rakuten.co.jp/item/44321136/)、「タスコ 大阪 」では1,050円(税込)で売られていた。
まだ何本か残っていたので、気になる方は大阪ドーム2階の「タスコ 大阪」、まで足を運んでみられては如何だろうか?
大阪ドームからの帰りは大阪環状線に乗り大阪駅で下車。
ヨドバシカメラ梅田に寄って、レリーズとシャッターボタンベルトを購入した。
これは手持ちのコンパクトデジカメに取り付けるための物で、フラッシュを焚かずに部屋の照明だけ撮影する際に手ぶれを起こさないようにする目的で買った。
大型のカメラであればレリーズを取り付けられるが、小さなデジカメではレリーズを取り付けられる機種は少ない。
そこで、レリーズに対応したシャッターボタンが付いたベルトを購入し、それを介してデジカメのシャッターを切ろうという訳だ。
これで、光の明暗が強く出るフラッシュを使わずに、比較的フラットな部屋の明かりを使った商品撮影が出来る様になる。
残念なことに、シャッターボタンベルトのベルトの長さがデジカメよりも大分長いために、後日改修が必要となるのだが、それもマジックテープの位置を変えれば済みそうなので、あまり気にしていない。
今日は朝から晩まで一日をフル活用することが出来て、有意義な休暇を過ごせたと思う。
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私は何故かよく、お客さんにその店の店員と間違えられる。
今日も大阪ドームの店でおじいさんに声を掛けられて、何故か商品説明をした。
最後に「ありがとう。お邪魔したね。」と言われて別れた。
以前にもヨドバシカメラでPCのメモリについてお客さんに質問された。
別に店員と間違うような服を着ているわけではない。
今日だって至って普通の私服姿だ。
何がそんなに店員っぽさを醸し出しているのだろうか。
やっぱり「目」なのだろうか……と自分では思う。
なお、私は販売員の経験は“ゼロ”である。
−>>2005/10/22/(Sat) カラービューファ便利だね。
-
今年、ゴルフ中継に私が就いたのは数えるほどだ。
その中で更に 2nd Handy と言われるポジションのカメラをやったことなど、今回のゴルフを併せて今年はまだ2度しかない。
今日の自分の出来には納得できていない。
なんというか、「分かっていない」感じがする。
ゴルフという物も 2nd Handy の役割も……だ。
SWさんも他のカメラマンも中継終了後に特に何も仰らなかったし、中継中もインカム越しに叱咤が飛んで来ることもなかったが、だからといってOK…という訳ではないだろうと思う。
失敗…が有ったかと言われれば、無いと思う。
オンエアでも普通に見てもらえると思う。
でも、自分的には不合格。
鈍っている……という言い訳で済ませてはいけない劣化がある気がする。
巧くは言えないのだが、今日の自分はイケてなかったと思う。
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スポーツ中継は辛い。
なんといっても選手の顔と名前を覚えなければならないからだ。
有名な選手などは分かる。有名と言っても最近ニュースを騒がせている選手ぐらいだが……。
しかし、私の知っている選手の裾野は僅かだ。
これでも3年近く経って徐々に広がっているとは思うが、牛の歩みだ。
カメラワークだけに専念するためにも、この点は早くクリアしてしまわねばならない。
−>>2005/10/25/(Tue) 撮影禁止! プロお断り! 番犬います。
- 先日、東京の佐藤君がPD150を購入したお話をしたが、今日彼から写メールが届いて、どうも当初から予定していたフル装備PDが完成したようだ。
このPDは、彼が本業の片手間にやっているブライダルビデオ撮影で使うそうだ。
今まではDVC200を使って、撮影していたようだが、総重量やコストを考えるとPDで十分という事になったらしい。
実際、彼が契約しているブライダル撮影の会社では、他のカメラマンはPDやZ1Jあたりが殆どで、彼のように肩乗せのハンディーカメラで本格的に撮影していた人はいなかったようだ。
でも、貰えるお金は同じ訳だから、コストを考えればPDで十分だと言うことだろう。
しかし、そうは言っても撮られる側としては、プロに頼んでいるのに、ちゃちなカメラで撮られては良い気もしないから、撮る側としてはハッタリが必要になる。
そこで、フル装備PDの出番というわけだ。
屋内撮影がメインになるはずのブライダルではあまり効果は発揮しないだろうが、ウィンドジャマーや、ワイコンフードなどカメラを厳つく見せる工夫がされている。
まぁ、もちろん実用性も有ってのことだが、しかし顧客相手の仕事では見た目も重要だ。
例えば、編集業務を行う業者でも、一昔前はノンリニアの見た目が簡潔な機器よりも、リニア編集の大がかりで色々と機械が並んだ部屋の方が、何も分かってないディレクターやプロデューサは喜んだりした……なんて話も聞く。
それと同じで、見た目は結構重要だったりする。
尤も、当サイト利用者のアマチュアユーザの方の多くがハッタリをかます為に色々と工夫されているはずだ。
斯く言う私もその質で、Z1J も VX2000 も厳つく見えるように頑張っている。
が、それが仇となって、トラブルもあった。
新婚旅行中の事だが、Z1Jを持って“ルーブル美術館”や“凱旋門の上からの風景”を撮影をしようとして、警備員に止められた。
ルーブルでは単に中に入ろうとして止められた。美術館だから館内で撮影するつもりは毛頭無く、単にZ1Jを小脇に抱えてルーブルに収蔵されている美術品を見たかっただけなのだが、頑なに拒まれた。
入り口の検問所で私だけ止められて、5分間ほど押し問答。
結局「ホテルにそのカメラを置いて来い」と言われて、でも「ホテルは遠いからそんなこと出来ねー、あんたら預かってよ」と返しても「いや、俺らはそんなん出来ないからとにかく置いてこい」って言われて、結局「もう、来ねーよ!」って感じで、結局フランスに行ったのにルーブルには入らなかったし、凱旋門では屋上に続く階段を上って、嫁さんを背後からフォローしていて、屋上に出たーーーー!……って瞬間に警備員がやって来て、止められた。
「お前はプロだろ」「で、お前のカメラはプロフェッショナルのカメラだから、ここでは撮影できない」とか言われる。
「いや、アマチュアだし(職業はテレビカメラマンですけど)、このカメラは別にプロ用じゃねー(本当は業務用だけど)」「だいたい、俺ら新婚旅行で、こっちは嫁だし、っていうか新妻だしっ」と言っても、「いや、このフワフワ(マイクのウィンドジャマーのこと)が付いているから、プロのカメラだ! ダメだ」「新婚旅行の夫婦ならパスポート見せろ」って言われたり。
「え? このフワフワがあるだけでプロ用かよ? 笑止千万」、「まぁ、パスポートはホテルだから今持ってねーし」って言うと、「んじゃ、証明できないからダメだね、おととい来な」と言われて、「あー、ほな分かったよ、バッテリー外して、もう撮らねーよ」とバッテリーをカメラから外してパフォーマンスして、開放される。
別にデジカメで撮る分には何も言われなかったし、他の観光客は小さなハンディカムで風景を撮影していたりした。
<エッフェル塔から町並みを撮る。エッフェル塔では止められなかった。>
別にこれは海外に限ったことではなく、日本でもお寺とか観光地ではよくあることだろう。
昔、沖縄の首里城で TR3300 を三脚に乗せて構えていただけで、管理人がやって来て、「何の目的で撮影して、何に使うのか?」と問うてきた。
「高校時代の友人との卒業旅行の様なもので、単なる観光客だ」と説明すると、「そうですか。ただし、後日この映像を使ってコンテストなどの公の場で上映することなどがある場合は、許諾を得てください」と言われた。
TR3300の様な明らかに民生機というカメラでも三脚に乗せているだけで、目を付けられるわけだ。
フランスの件も、別に警備員が Z1J が業務用機だと知っていたわけでないだろうし、私がカメラマンで生計を立てていると言うことを予め興信所にでも調べさせて熟知していたわけでもない訳で、要は“厳つくなった” Z1J の容貌を見ての判断だ。
だから、Z1J でも FX1 でもその事情は変わらないわけで、「お前らこの2機種を同時に持ち出したらどう判断するねん!」とか、ちょっと“おちょくって”みたくなるが、まぁ、どこかで彼らも線引きをしないと行けないから分からないわけではない。
公共性の高い場でどうして撮影がダメなんだ! とは確かに思うかもしれないが、逆に公共性が高いから勝手に営利目的に使われて私益を出してもらっては困る…という事なのだ。
そんな事は十分に承知している。
しかしそれにしても、フランスの件は悔しい。
ルーブルは分かる。
が、凱旋門の上からのフランスの町並みの撮影の禁止が理解できない。
その時の嫁の言葉を借りれば「このパリの町並みは“一体誰ものものだ”って言うの?」という訳だ。
現に、凱旋門を敷地内から撮影しているときは、警備員は誰一人止めに来なかった。
凱旋門自体は撮影OKなのに、凱旋門の上から見えるパリの町並みはダメなのだから、納得いかない。
デジカメで何枚か風景を撮影して、後日の編集で使えるようにはしてあるが、やはり動画としてパリの鳥瞰を捉えてみたかった。
その後、セーヌ川クルージングのためにクルーザーに乗ったりしたが、もう流石に邪魔されては敵わないと思い、マイクを外し、ワイコンも外し、標準のフードも付けずに、念のためビューファーのアイカップまで外して、Z1Jを最小の状態にしてセーヌ川からパリを撮影した。
流石に、ここまですればクルーザーのクルーも止めには来ず、思う存分ハイビジョンシューティングが出来た。
<クルーザより、パリを見ゆ。Z1J は最小構成状態。>
この話は、その後一緒に旅行をした他のお客さんとの間で、ちょっとしたネタになりして、こちらとしては“おいしかった”のだが、しかし、その映像が存在しない事実に変わりはない。
とにかく、カメラを“厳つくする”のも善し悪しで、でも「厳つくするのは辞められないよねー」とマニアの性としては思うのだ。
今もさらに Z1J を厳つくする計画が練られている。
性懲りもなく、またどこかの旅行先で撮影を止められてみたいと思う。
余談だが、ルーブル美術館に入った他の人の話がある。
撮影しても良い美術品も多いが、一部撮影禁止が明示されているものあるそうだ。
しかし、他の旅行客はそれを知って、警備員の目を盗んではデジカメなどで写真を撮っていたそうだ。
これは完全なルール違反だ。
勘違いしてもらっては困るが、私は撮影禁止の場所では絶対に撮影はしない。
ルーブルも撮影禁止とはパンフには書かれていなかったから、カメラを持って入ろうとした。
が、“プロフェッショナル”というレッテルが例外的作用をしただけの話で、故意ではないし、実際引き下がっている。
相手の“誤解”を解くために押し問答をしただけだ。
神社や観光地・施設などで撮影するときは事前に撮影禁止が明示されていないかは、しっかりと確認している。
禁止になっていれば絶対に撮影はしない。
明示されておらず、知らずに撮影をやってしまうことはあるが、止められればそこでテープは止める。
プロと間違えられる場合、その時その場での撮影は趣味なのだから、その点の誤解は解くことに躍起になるだけだ。
これだけ色々とやっているから、盗撮や何らかのズルをする技術はある。
しかし、そんな技術を使わないのが、ハイアマチュアやプロの心得だ。
禁忌を犯して、己の欲望のみを満たそうとするのは、素人の仕業であると心得たい。
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>宏哉:ACC*visualization
日本シリーズ、甲子園初戦。
現場で見ていると、阪神タイガースの戦いが…試合が“悲惨”だ。
明日も日本シリーズでカメラを振るが、今日みたいな試合だったら撮影するこちらも悲惨だ。
別に私は阪神ファンでもロッテファンでもないが、もうちょっと骨のある試合を見せて欲しい。
−>>2005/10/31/(Mon) 三脚強化月間。
- 先日、東京の佐藤君が PD150用に三脚を新調しているのだが、その時に色々と自分も一緒に三脚を調べていて、ついでに自分の三脚も欲しくなってしまっていた。
HVR-Z1J を購入したものの、三脚は VX2000時代から使っている Libec LS-40DV のままであった。
40DV はカウンター固定でドラッグ調整が出来ない三脚であるが、VX2000 時代では DVハンディーカメラの三脚としては、良い三脚に入るほうであり、当時はそれなりに満足していた。
しかし、Z1J が主力のカメラとなった今、その運用に於けるシビアなカメラワークや、そもそものカメラ重量への耐荷重の問題で、Z1J に相応しい三脚が必要となってきていた時期でもあった。
そこで、今回購入したのが、Manfrotto 519 + 525MVB という三脚セットだ。
三段脚の脚部:525MVB に、雲台:519 という構成の三脚になる。
519は、パン・ティルトともに無段階ドラッグ調整で、 カウンターバランスアジャスト機能を搭載しているため、カメラをティルトさせた状態のままでもその角度を維持できる。
つまり、カメラをティルトダウンさせて、パン棒から手を離しても御辞儀せず、その角度を保つことが出来るのだ。
カウンターバランス用のスプリングも 【1.5 kg 〜 5 kg】と【 5 kg 〜 9 kg 】t対応の2種類が用意されており、必要に応じて交換できる。
将来的にハンディーカメラを購入してもこの三脚で十分に賄えるスペックを備えている訳だ。
早速、届いた三脚を持ち出して外でテスト運用を行ってみた。
京都か滋賀で紅葉を絡めたお寺などを撮ろうかと思っていたが、今年は紅葉が例年よりも遅いと言うことで、どこも綺麗な紅葉にはまだ程遠いらしく、滋賀に行く用事と併せて、滋賀県は石山寺で撮影を行うことにした。
今回の撮影には、大学時代の友人のタカシ氏にも協力してもらい、テストを行ってみた。
石山寺の紅葉もやはり漸く何本かの椛が斑に色づき始めたぐらいであり、深紅の葉叢を観ることは適わなかったが、有名な石山寺を訪れるのも撮影するのも初めてであったため、撮影そのものが十分に楽しいものとなった。
滋賀は午前中は雨模様だったようだが、撮影に入る頃には傾き始めた秋の午後の陽が境内を瑞々しく映し出し、緑翠が美しく映える情景を収めることが出来た。
2時間弱ほど撮影をしてみたが、三脚の……特に雲台の動きについては、大変に満足できるものであった。
カウンターバランスの調整のお陰で、パン棒を握る手にはカメラの重量を支える力が必要なく、カメラワークのためだけに力を込めることが出来るため、ワークにブレがない。
ドラッグも自由に重さが調整できるため、ティルトやパンの速度や傾きなどに合わせて毎回すぐに重さ調整が出来、大変に快適な状態で画作りに専念できた。
仕事では、Vinten Vision 100 や Vision 10 を使うことが多いため、雲台部の造り自体にはちゃちさを感じるが、100万円 vs 24万円 では造りに差があるのは当然で、勿論納得の範囲だ。
しかし、ワークに纏わる部分に関して言えば、Z1Jクラスになら贅沢過ぎるほどのフルスペックの三脚といえる。
脚部に関しても脚自体はガッシリとした作りで、捩れや撓りもなく、ロック機構の開放・固定がしやすく、セッティングも素早くできる。
総重量 6.53 kg とシューティングスタイルを維持するには多少重たいシステムとなるが、それに見合っただけの画を撮ることが出来ると思う。
三脚の購入とは地味な投資だが、映像制作の根幹を正に支える為の機材だけに、そこへの妥協は後々大きなツケとなって、自分にのし掛かってくる。
カメラに合わせた三脚選びは、他のどのカメラ周辺機材の選択よりもシビアで難しいと思う。
石山寺での撮影が終わった後は、かねてからの滋賀での用事であった 立命館大学放送局への訪問を済ませ、その後、タカシ氏の部屋で本日撮影した映像を鑑賞することにした。
途中、同じく大学時代の友人である FiLLz氏とも合流し三人で石山寺を観ることにした。
タカシ氏の部屋には SONY KD-32HR500 という32型のブラウン管ハイビジョンテレビがあり、SONY が日本でのハイビジョンブラウン管の生産を停止すると知って、大急ぎで購入したという経緯がある。
http://www.ecat.sony.co.jp/wega/products/index.cfm?PD=15006&KM=KD-32HR500
そして実は、今回の鑑賞が私にとって初めての“自分が Z1J で撮影した映像を見る”機会であった。
今まで自宅ではダウンコンした映像しか見たことがなかったので、期待満々でブラウン管に張り付いた。
早速、再生してみる。
映し出された映像は確かにハイビジョンのそれだった。
精細で奥行きがあり、その場の空気すら描くような密度の高い映像だ。
しかし、何故だろうか?
初めてのハイビジョン映像なのに感動が薄い気がした。
感心はあっても新鮮味がなく、確かにハイビジョンだ…という感想。
紅葉の葉脈や、肉眼ですら見落とした蜘蛛の糸が見えるも、それは「そう、ハイビジョン」で、それ以上には思えなかった。
それだけ街角でもハイビジョン映像というのに親しみつつあるのかもしれないし、特殊な規格では無くなってきたと言えるかもしれない。
大画面でワイドな画角に耐えられるハイビジョンの美しさを Z1J は確かに描き出していた。
しかし、ハイビジョンが市民権を得つつある昨今に於いては標準的で、しかしだからこそ Z1J やそのほかの家庭用ハイビジョン機器の登場に意味があるのだと思う。
それを思えば今現在のハイビジョンシステム導入は決して早いものではなく、極々順当なタイミングであると言えよう。
今日は、大変に密度の高い日で、終電近くまで滋賀県におり、タカシ氏や FiLLz氏とは話題が尽きる間もなく、まだまだ話し足りないうちに解散となった。
最後に、今日一日、少々肌寒い中で急な撮影にもかかわらず、現場に同行してくれたタカシ氏と、いきなり呼び出されて鑑賞会に参加してくれた FiLLz氏には心より感謝したい。
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>宏哉:ACC*visualization
今日はゴルフ中継を梯子する間のささやかな休日であった。
明日からはまたゴルフ中継の準備が始まり、週末にはどこかのゴルフ場でカメラを振っている。
再来週も、再々来週もゴルフ場にいる筈だ。
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