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エフェクトプラグイン
〜 Adobe MPEG Encoder/他 〜
(提出日:02/10/26)
Windows版では、DVD製作などアマチュアの間でも需要が昨今高まりつつある事に対応して、Premiere6.5ではMPEGエンコーダとして「Adobe MPEG Encoder」がバンドルされている。
Adobe MPEG Encoderでは、出力プリセットにDVD・Video CD・Super Video CDが用意されており、またプリセットによってユーザー任意の細かな設定が可能になっている。
加えて、Premiere6.5にはDVDit! LEも同梱されているため、そちらと連携してDVDの制作を簡単に行えるようになっている。
画質は今回は検証していないが、取り立てて騒ぐほどの品質でもないと思う。
プリセットで細かく追い込めるようであるので、自分の納得のいく画質へと調整していくことは可能である。
DVStorm 2 ユーザはcanopus MPEG codecでもMPEG出力を選択できるが、SVCDなどのプリセットをPremiereからは選択できないため、そういった設定を利用したい場合には最適であると言えるだろう。
Premiere6.5では、新たに90以上のAdobe Post Font と小塚(OpenType)フォントが含まれており、テロップ作成時の書体選択の要素が広がった。
また、Adobe Type Manager もバンドルされているので、インストールフォントの閲覧が高品位で行えるようになっている。
コントロールパネルからもチェックしてみたが、インストールされている形跡がないのである…。また分かれば報告したいと思う。
世界の中でも日本の携帯電話市場と技術は随一のもであり、その一つに携帯電話による動画配信サービスがある。
Premiere6.5では、そのような市場にコンテンツを提供していくソリューションとして KDDI/auのezmovie出力をサードパーティのプラグインとして扱うことが出来る。
※プラグインそのものはPremiere5.1以降に対応している。
対応する「auのムービーケータイ(ezmovie対応)」用ムービーファイル作成用プラグインソフト「ezmovie作成ソフトLite Ver.1.40 for Adobe Premiere」は、au(KDDI)から無償でダウンロードできるようになっており、MPEG4ライセンスの関係から来年2003年の12月まで無償提供される予定である。※関連サイト:http://www.au.kddi.com/ezfactory/index.html
現在、撮影の現場で導入されつつあるアイテムとしてハードディスクレコーダーユニットがある。
ノンリニア編集は、編集状態の視認性やスクラップ&ビルド、複雑なエフェクトなど利点が多いが、素材供給がテープメディアから…という点で、報道などの速報性を必要とする現場ではまだまだリニア編集による送出が中心である。
しかしながら、昨今はIkegamiのEditcamの機能拡充、DV MasStor、FireStoreなどのハードディスクユニットの登場など、DNG(Digital News Gathering)の環境が加速しており、テープレスで、且つ取材した素材をダイレクトにPCにインポート(キャプチャレス)出来る環境が整いつつある。特に、Editcam は Avid のサポートが実現している。
このような状況の中Premiere6.5においても、SONYのDVCAMシリーズの一つであるビデオディスクユニットDSR-DU1 に対応した。
これによりキャプチャを必要せず、DSR-DU1からダイレクトに素材を選択し編集できるようになった。
今後、ますますDNG&キャプチャレスノンリニアの整備がすすんでいくことと思う。
※DSR-DU1プラグインダウンロードサイト:
http://www.adobe.co.jp/support/downloads/prem_dsrdu1.html
※関連サイト:http://www.sony.jp/products/Professional/c_c/dvcam/index.html
さてさて、Premiere6.5であるが、前バージョンである6.0からプラス0.5のマイナーチェンジであり、今購入すべきか来るべき「Premiere7.0」を待つべきかは悩むところであると思う。
筆者としては購入のポイントは次の点になると思う。
1.Adobe Title Designer にどれほど魅力を感じるか?
レポート中でも記述しているように、Adobe Title Designer はIllustratorの簡易版といえるほどテロップを作成するに当たっては十分な機能を備えている。
PhotoshopやIllustratorを所有して居らず、あるいはよりシームレスで完結したシステムでのテロップ制作環境を求めるならばPremiere6.5の購入価値はあるだろう。
2.リアルタイムプレビューを必要とするか?
このPremiere6.5の最大の魅力でもあるのはリアルタイムプレビューであることは間違いない。
Premiereのエフェクトやトランジションを頻繁に使う、または現在他社のリアルタイム編集可能なハードウェアを所有していない…という方で十分なPC環境が整っているならば購入して受けられる恩恵は大きい。
しかしながらDVStorm 2 ユーザーなどは現在Premiere6.5のリアルタイムプレビュー機能は排他的にしか利用できないため、その点に関しては全く恩恵を受けられないことになる。
現状のDVStorm 2ユーザーで、「タイトル作成はPhotoshopやIllustratorの使用で問題なし」「早急にはPremiere6.5のエフェクト・トランジションを使用することはない。或いはレンダリングベースでも構わない」という方ならば、Premiere6.5を購入する必要は全くないといえる。
実際、私もこのPremiere6.5はレポートを書く以上には使わないのでは…? と思ってしまっている(涙) (恐らく、タイトル作成はPhotoshopとTitle Designer利用の両刀で行くこととなると思うが。)
このレポートがPremiere6.5に対する諸兄への貴重な所見となれば幸いである。
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